2022年10月第5回

色は違えど、左右とも元南海の2270系が停まっている、レトロな木製上屋の狭い島式

ホームは、経営が南海電鉄から和歌山電鐵に代わった、貴志川線の中枢伊太祁曽で

ございます。梁から下げれたデッカイ行燈式駅名表示板に書かれた、「伊太祁曽」の

駅名を呟く、ジ〜サン鉄のアッシの耳にゃ心地よい響きなのです。田園都市線辺りに

元の地名を無視して大量発生した、〇〇が丘や△△台だったら洒落にもなりません。

紀伊の国一宮伊太祁曽神社から地名は、和歌山市伊太祁曽。その最寄り駅だから

駅名も伊太祁曽、損得勘定の無い至極当たり前の駅名の付け方でございますねぇ。

そして、伊太祁曽には貴志川線の検車施設や変電設備などがございます。非稼働で

停まってる南海色は、今はうめ星電車となった2273F、その後ろにチラリと見える赤い

車両は、イチゴ電車に続いてリニューアルされた、おもちゃ電車2276Fでございます。

その2276Fの隣にある木造の検収庫は、1916年建立の登録有形文化財なんですよ。

駅舎の方は、飾りっ気の無い質素な造り、出入口上部の駅名表示板も簡素ですね。

ただ、撮影当時と現在は,13年ほどの時差があるんで、今の「祈」じゃなくって、社名の

「祁」となってんです。ナンデわざわざ行政地名の方に合わせちゃったんだろうね?

駅舎や施設なんぞをスナップしてホームに戻るてぇっと、アッシがここまで乗って来た

2274Fと撮影時点じゃ同じ、南海カラーだった2272Fの貴志行が、伊太祁曽に先着。

交換の上り列車の方は、最初のコマに写っていたリニューアル電車の第1号となった

イチゴ電車2271Fでございました。こうして見ると2270系は、色が変ちゃうと貫通路を

塞がれてんで、元南海22000系列って言われても、アッシにゃさっぱり分かん無いよ。

 和歌山電鐵 貴志川線 伊太祈曽 2009-1

Photo by 団長

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