現在の関東の非電化私鉄の中でも、鹿島鉄道の気動車たちは特別な存在でしょう。
このキハ714は元々は夕張鉄道のキハ251で、昭和28年に新潟鉄工で竣工した。
夕張鉄道で活躍したあと、1975年同鉄道廃止により当時の関東鉄道に譲渡され、
後に関東鉄道の分社化により現在は鹿島鉄道のキハ714となって活躍しています。
当初はセミクロスシートでしたが、のちにロングシートに改装。更に乗務員扉の増設
などの改造が行なわれ、現在の姿となっています。ワンマン化されていないために、
限定された運用でしか使用されていませんが、同じ湘南顔のキハ431.432とともに、
鹿島鉄道きっての人気者です。残念なのは鹿島鉄道自体の存続が危ぶまれていて、
このキハ714の余命が心配なことです。今となってはバス窓の湘南フェース気動車は
大変貴重な存在、車両史を語るうえにも欠かせない大切な産業遺産です。なんとか
鹿島鉄道と一緒に動態のまま残って欲しいものです。
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鹿島鉄道 石岡 2003-10
Photo by 松原の親方
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