在来線で特急街道といえば、常磐線もその一つでしょう。もっとも今は、スーパーとか
フレッシュとか、洗剤やジュースみたいな分けの判らない横文字を頭に付けてますが、
その元祖がこの「ひたち」。 とは言えオジサンの感覚では、その昔の急行”ときわ”の
成り上がりなのです。
文字通り東京は上野と、常陸の国とを結ぶこの列車、その名は上野ー平間の準急
として1963年に誕生したことに始まります。その後急行列車に格上げされたものの、
”ときわ”に吸収され一旦は消滅、特急として再登場したは1969年10月でした。当初は 気動車特急”はつかり”の間合いでキハ81系での不定期運転でしたが、その後定期化、
1972年9月に電車化されてからは当時の特急化政策もあり、次々に急行”ときわ”を
呑込み大幅に運転本数を増やしていきました。その、周遊券を握り締めながら罵声を
浴びせた、「ひたち」も、全てスーパー・・・とフレッシュ・・・に換わり、ボンネット特急は 常磐線から姿を消して仕舞いました。
先日、久々に日立電鉄を訪れこの列車を思い出したのですが、それにしても1998年
まで走っていたのにもかかわらず、こんな昔の冴えないモノクロしか写真がないとは、
なんとも情けない。
常磐線 新松戸 1973-4
Photo by 松原の親方
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