2018年12月第5回 |
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JR東海の悪だくみに因って、六文銭の代わりに18切符を持った乗客達で三途の川の 様相を見せているのが、昨今の熱海駅でございます。そんな熱海国鉄時代の駅撮り、 当駅止まりの列車も少なく長閑なホームに停まっている伊豆急、この乗り入れだけは 今も昔も代わらない様でございます。でも、伊豆急100系が停まってんのは、如何やら 山側の上りホーム、それに柵も写り込んでるし、今とは可也違った様子でございます。 今は3面5線で伊東線・伊豆急は、本屋側の片面ホーム1番線が専用ホームとなって おりますが、此の写真を撮った頃の熱海駅に片面ホームは、未だ無く島式2面4線の 配線でございました。伊東線は上りホーム沼津側に切欠ホームがあって、そこから 発着してたんです。そして、鉄なら絶対気になっちゃうのが、伊豆急100系の右っ側に 停まっている旧客編成の列車なのです。そこで、写り込んでる時計の時刻を基にして 調べちゃいましたよ、ナント謎の旧客編成列車は、23:50大阪発東京行きの各駅停車 144列車でございました。144レの下りは143レ、電車の大垣行きになって100番台の 列車番号から運行区間に合わせて347M・344M、最後は「ムーンライトながら」なんて 愛称付けられた特急用車両に代わちゃい、結局定期のスジは消滅しちゃいましたね。 各停のグリーン券が、81km以上何処まで乗っても300円の時代、関西九州方面に 遠征する時にゃよく乗った普通夜行列車でございましたね、いや懐かしい。 東海道本線 熱海 1967-8 Photo by 松原の親方 |